top of page
ぽてとの理念
はじめに
今の子どもたちはとても息苦しさを感じているのではないかと思います。
それは、子どもは友達と仲良く遊ぶもの、保護者や先生の指示をきちんと守れるものといった、理想の子ども像に当てはめられてるからであり、そのように息苦しさを感じている子どもたちの数は少なくないと思います。
ですので、ぽてとではできるだけそのような理想の子ども像といった青写真を描いて子どもを支援するのではなく、「今は友達と仲良くする必要はない」「今は保護者や先生との約束を守れなくてもいい」と考え、「いつかはきっとできる」「いつかはきっとわかる」とその子どもの可能性を信じて、その可能性を拡げることができるような支援をしたいと考えています。
社会に巣立った時に自分の意志で社会の構成員となれるような、人生に活きる支援をしたいと考えています。
これからも社会はどんどん変化して、子どもたちが大人になった時には今までは想像もできない社会になっていると思います。そんな混沌とした将来に向けて、子どもたちが学んでおかなければならないことはなにでしょうか。
羅針盤
支援が必要な子どもたちの多くは、さまざまな場面で「〇〇くん、ちゃんとしなさい」「〇〇ちゃん、どうしてできないの」といった指摘をされるために、自分の能力を固定的なものと考えてしまいがちになります。
そのため、挑戦を避け、何かの障害があればすぐに諦め、努力しても無駄とみなして、他者からの批判を受け入れることができず、他者の成功を脅威と感じる傾向が強くなります。
このような、固定的な思考で世界をみる子どもたちが、大人になったときに迎える予測不能な社会で、自分の意志で社会の構成員として生きていくことは難しいと思います。ですので、ぽてとでは自分の能力は伸ばせるものという成長的な思考で世界をみることができる支援を目指します。
挑戦を受け入れ、障害があって挫折したとしてもくじけず、努力は習熟の道と考えて、批判から学び、他者の成功を教訓として刺激を受けるように支援したいと考えています。
これは、はじめにで述べた青写真を描いた支援のように思いますがそうではありません。
ここで伝えたいことは、脳が成熟すれば子供が言葉をしゃべることと同様に、脳が成熟すれば成長的な思考になるという生得的な視点から、子どもたちの成長を信じた提言になります。
明日へ種をまこう
ぽてとでは子どもの発達=学習と考え、発達や学習は楽しくないと行われないと強く信じています。そのため、子どもにとってぽてとは楽しいところであること、活動は楽しんで参加できることが一番重要と考えています。
楽しみながら発達や学習を促すことが支援であると考えます。
しかし、楽しければ発達や学習が進むわけではありません。例えばスマホゲームを楽しんで集中していたとしても、受動的な注意の制御となるため成長的な思考につながるような発達や学習は行われません。そのため、発達や学習を促すためには、能動的な注意の制御を行うような楽しみである必要があります。
このように、単純に楽しませればいいというわけではなく、どのように人は発達していくのかという視点から、脳機能や心理学などからの知見を支援に応用していく必要があります。
ぽてとでは生活年齢ではなく、脳の年齢からひとりひとりの子どものことを考えたいと思います。そして、必要な支援を脳の発達という視点からとらえて、小さな「できた!!」を積み重ねる支援ができたらと考えています。
はじめにで述べた、可能性を信じるということは、ただ可能性を信じて何もしないのではありません。可能性の種がしっかりと育つことを信じて、十分な支援を行うことであると思います。
ありのままで
支援を行うにあたっては現状を正しく理解することはとても重要と考えています。
特に保護者が子どもの現状を正しく、客観的に理解しておくことは最重要と考えています。なぜならば、子どもにとって一番近い親である保護者が理解してくれていることは、子どもにたいへん大きな安心感を与えるからです。
普段は園や学校で頑張っている子どもたちですから、家庭では頑張らなくてもいいと思ってほしいと考えています。
子どもたちのいいところも、いいところではないところも、ありのままで「いいよ」といえるように、子どもも保護者も含めた家庭を支援できればと考えています。
地域から支えたい
ぽてとでは、子どもの支援のみならず、保護者支援や地域の支援も重要であると考えています。
保護者を支援することで、子どもの支援となり、地域を支援することで、保護者と子どもの支援になると考えています。
ぽてとは職員一丸となり、沖永良部全体の子どもたちに対する眼差しが、さらに優しくなるように、さらに穏やかになるように、ありのままの子どもたちの理解を深めるお手伝いができればと考えています。
bottom of page